PCの自作について記事を掲載していきたいと思います。
PCを自作するにあたり、まずはパーツの種類とパーツの中身について学ばなければいけません。
今回はマザーボードについて解説していきたいと思います。
1.マザーボードの基本
マザーボードはPCの骨格のようなもので、全てのパーツを装着するメイン基板となります。マザーボードに様々なパーツを接続することでPCは機能します。マザーボード選びを間違うとパーツとの適正が合わずPCが機能しなくなるため、最も重要なパーツ選びといえます。
PCが機能するためには以下のパーツが必要になります。
(1)必須パーツ(マザーボード以外)
①CPU(GPU付属)
②メモリ
③SSDまたはHDDなどの記憶装置
④電源
(2)その他パーツ
①グラフィックボード(GPUが付属していない場合は必須)
②DVDドライブ
③サウンドカード
④Wi-Fiカード
‥などがあります。基本的には必須パーツとOSがあればPCは起動します。マザーボードにその他パーツを取り付けるためにはパーツを差し込むCPUソケット、コネクターや端子が必要になります。マザーボードを選択する際にはそれらの差込口の種類や数を確認することが第一のポイントとなります。
2.CPUソケットの確認
CPUの選択については、自作PCの基礎①パーツの種類と選び方(CPU)の中で詳しく記載していますのでそちらを参考にしてください。
CPUソケットについてはマザーボードによって異なっているためマザーボードの選択=CPUの選択にもつながりますので自分のPCをどの程度のスペックにするのか決めたうえで選択しましょう。CPUソケットは大きく分けてIntel用、AMD用の2種類になります。Intel用のソケットにはAMDのCPUは装着できません。AMD用のソケットにはIntelのCPUは装着できませんので注意しましょう。
Intel用のソケットは何度も形状が変わります。最新のCPUに変更する際にはマザーボードごと変更する必要もあるため注意が必要です。※適用表については 前回記載していますが、再度記載しておきます。自作PCの基礎①パーツの種類と選び方(CPU) をご確認ください。
ソケット形状 | 対応CPU |
LGA1700 | 第12世代(Alder Lake)Core i9, Core i7, Core i5, Core i3, Pentium G, Celeron G |
LGA1200 | 第11世代(Rocket Lake)Core i9, Core i7, Core i5, Core i3, Pentium G, Celeron G 第10世代(Comet Lake)Core i9, Core i7, Core i5, Core i3, Pentium G, Celeron G |
LGA1151v2 | 第9世代(Coffee Lake)Core i9, Core i7, Core i5, Core i3 第8世代(Coffee Lake)Core i7, Core i5, Core i3 |
LGA1151 | 第7世代(Kaby Lake)Core i7, Core i5, Core i3, Pentium G, Celeron G 第6世代(Skylake)Core i7, Core i5, Core i3, Pentium G, Celeron G |
3.メモリスロットの確認
PCのメモリも年々進化しているため、メモリが適合しているかどうかを確認する必要があります。現在使用されているメモリはDDR4という形状のものがほとんどですが、中古でPCを購入すると一世代前のDDR3を使用している場合もあります。また、最近では最新版のDDR5メモリが発売されていますが適合するマザーボードも少なく取り扱っている店舗PCも少ない状況です。
メモリは世代ごとにスロット形状が異なるためマザーボードのメモリスロットと適合する世代を確認しましょう。※2021年11月現在の主流はDDR4メモリと考えて良いと思います。
4.SATA、PCI-eスロット数の確認
(1)SATAスロットは主にSSD,HDD,DVDドライブなどのドライブ類を接続するためのスロットです。いくつのドライブを接続するかを検討しスロットの数を確認しましょう。
(2)PCI-eスロットはその他パーツの部分で説明した
①グラフィックボード(GPUが付属していない場合は必須)
②サウンドカード
③Wi-Fiカード
などを取り付けるためのスロットでPCに装着したいパーツを選んだらマザーボードにPCI-eスロットがいくつついているかを確認しましょう。
5.まとめ
PCを自作する際には以下の点に注意してマザーボードを選びましょう。
①CPUソケットの形状
②メモリスロットの形状と数
③SATA、PCI-eスロット の数
マザーボードについて予算に余裕があれば高いものを購入しても良いですが、予算に余裕が無ければマザーボードについては最小限の機能、スロットが付属していれば良いと思います。
マザーボードを選ぶ際には適合CPU、メモリの表がありますので購入する際には必ず確認しましょう!!